
20代前半でハゲてしまったら、とても大きな精神的ダメージになるでしょう。この先ずっと人の目を気にしなければならない、ハゲルことで女性に全くモテなくなるかもと、強い絶望感に襲われてしまいます。見た目へのコンプレックスを抱くようになれば、自信を失って、仕事やプライベートが充実していない人生を送るはめになるかもしれません。
そうならないために、20代前半でハゲてしまう原因と効果的な薄毛治療を紹介します。
どれくらいの人がハゲているの?
20代で薄毛になると、何で回りはフサフサなのに自分だけハゲるんだと考えてしまうかもしれません。しかし、20代で薄毛に悩まされるのはそんなに珍しいことではないのです。成人男性の3人に1人、およそ4200万人の方が薄毛に対して悩みを持っています。
街を歩いている男性は必死で薄毛を隠しているのかもしれませんね。しかし、現在は昔と比べて確実に薄毛の治療ができるようになったこともあり、悩んでいる人も多いですが、薄毛が改善されている人もたくさんいます。
20代前半でハゲる若ハゲの原因とは
一般的には、頭が薄くなってしまうのは40代頃が多くなっていますが、場合によっては若くしてハゲてしまうこともあります。40代になれば、結婚して家庭を持ち、仕事ではある程度の地位を築いているなど、充実した人生を送っていることが多いので、ハゲが気にならなくなるということもあります。
もちろんいくつになってもハゲは嫌ですが、20代でハゲルよりは全然マシなのではないでしょうか。若いうちにハゲるということは、きちんとした理由があるのです。なぜ若くしてハゲに選ばれてしまったのか、その原因を紹介します。
AGA
薄毛が気になっている方なら、AGA(男性型脱毛症)という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。このAGAは、それぐらい男性の薄毛の原因になっているということでもあります。人体にはテストステロンという男性ホルモンが存在していますが、何らかの理由でテストステロンが減ってしまうと、「5-αリダクターゼ」という酵素が働き、「ジヒドロテストステロン」に変化させてしまいます。
髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルがありますが、ジヒドロテストステロンの作用により髪の毛の成長期が極端に短くなってしまい、抜け毛が増えてしまうのです。成長期は本来2年~6年もあるのですが、AGAを発症すると成長期が数ヶ月~1年ほどに短縮され、髪の毛が十分に育つ前に抜けてしまいます。
遺伝によるもの

若くからハゲてしまう場合は、「ハゲが遺伝」されている可能性も高いでしょう。薄毛に深い関係がある「5-αリダクターゼ」ですが、これは遺伝的な要素が強いとされています。家族や親族に薄毛の人が多い場合、5-αリダクターゼが活発な体質が遺伝されているのかもしれません。
また、アンドロゲン受容体というのも遺伝が関わっています。ジヒドロテストステロンは毛乳頭細胞のアンドロゲンレセプターと結びつくことで、髪の毛の成長が抑制されてしまいます。ハゲやすいアンドロゲン受容体を遺伝している人は、薄毛になってしまうのです。
ちなみに、このような薄毛の遺伝子は、母親から遺伝するということです。AGAは女性は発症しないので、母親からは判断しづらいと思います。その場合、母方の祖父が一番参考になるでしょう。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも、薄毛やAGAを進行させる原因になります。特に多いのが「ストレス」「食生活」「睡眠不足」など。現代社会はストレス社会とも言われていますし、薄毛の人が増えている背景に、現代社会によるストレスが間違いなく関係しているでしょう。
ストレスがたまることにより、飲酒、喫煙本数、過食などの行動面に現れることも多いのです。ストレスや喫煙は血流不良を招きます。髪の毛に栄養を届けるのは血液なので、血流が悪いと髪の毛が十分に育たずに、抜け毛が増えてしまいます。
また、髪の毛は自分の食べたものから得られる栄養で作られます。食生活が乱れると、髪の毛に必要な栄養素をしっかりと採れていない可能性があるでしょう。また、髪の毛を成長させるのは主に睡眠中です。若いうちから無理して働いたり、夜更かしを続けていると、健康な髪の毛が育たなくなってハゲてしまうことになります。
薄毛の治療法や対策
薄毛の原因さえわかれば、後はそれに向けて治療、改善するだけです。ハゲを治したいと思っても、間違った治療法をしていては薄毛の改善は難しくなってしまいます。ここからは、20代に効果的な薄毛の治療法を紹介します。
AGA専門クリニックで治療をする
規則正しい生活を送っているのに、20代でハゲてしまった場合は、AGAの可能性が高いでしょう。その場合、AGA専門クリニックで治療をするのがハゲに最も効果的です。AGAには特徴があり、「思春期以降に発症」「抜け毛が100本以上ある」「徐々に進行していく」というものがあります。
また、AGAには特有のハゲかたが2種類あり、生え際から抜けるもの(M字ハゲ)と、頭頂部からカッパのお皿のように薄くなるパターンです。これらの症状がある場合は、AGAの専門クリニックを受診しましょう。クリニックでの治療方法は、治療薬の処方がメインです。
薄毛を改善させる薬は、フィナステリド(プロペシア)とミノキシジルで、フィナステリドはジヒドロテストステロンの発生を抑制する働きがあり、ミノキシジルは、血流を促進し、髪の毛を育成させ脱毛症を回復させる効果が期待できます。
近年は、薄毛の原因が解明されたことにより、薄毛に対して効果的な治療がしやすくなりました。薄毛は改善できるものと、前向きな気持ちで治療に取り組みましょう。
髪の毛に良い食生活を
髪の毛を成長させるには栄養が必要です。血流が促進されても、髪の毛を成長させる栄養がなければ髪の毛は十分に育たないでしょう。髪の毛に必要な栄養素で代表的なものは、「たんぱく質」「亜鉛」「ビタミン類」です。
髪の毛の主成分はたんぱく質で「肉、魚、卵、大豆」などに多く含まれています。ビタミンは緑黄色野菜に多く含まれており、血流促進や髪の毛の再生をサポートします。亜鉛が多く含まれているのは、「ココア、生牡蠣、イワシ、ナッツ」など。
亜鉛は強く太い髪の毛を作るために必要な栄養素となっています。
ストレスをためずに質の良い睡眠を
髪の毛を成長させる成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。特に22時~深夜2時の間は、ゴールデンタイムと言われ、成長ホルモンの分泌が増えます。この時間帯に起きていては、成長ホルモンは分泌されないので、育毛に効果的な良質な睡眠を心がけましょう。
また、ストレスがたまると自律神経が乱れ、血行不良を招きます。ストレスがたまってしまうのは仕方のないことですが、抜け毛を防ぐためにはストレスがたまらないような生活を心がける必要があります。自分なりのストレス発散法を見つけ、ストレスを蓄積させないようにしましょう。